『Turning point』 |
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翌日目が覚めても体調は戻っていなかった。薬の効果が切れたのか、頭が割れるような頭の痛み、 全身の節々の痛み。体温が熱を帯びているのに全身に寒気が走る。 一体熱がどのくらい出ているのだろうか。さすがに病院に行った方がいいか?と思ったが、 とても起きあがれる状態でもなかった。 この状態では、明日、明後日に会社に行ける状態にはならないことを本能的に感じた。 時計を見ると、朝8:50になろうとしていた。昨日体調が悪いことを職場の人は知っているので 休むことを伝えるために会社に電話をした。 電話で課長に体調のことを説明した。2〜3日休むことを言うと、課長が今は忙しくないから ゆっくりなおしなさいと言ってくれた。長引きそうなら今週いっぱい休みなさいと。 今回はこの課長の言葉に甘えることにした。どうせ、3日休んで出勤しても1日行けば休みだし、 それなら、週末まで休んで体力の回復に勤めたほうがいいだろう。 私は課長に今週末まで休みを取ることを伝えて電話を切った。 次に朋美に電話をしようかと思ったけれど、声を聞くと心配されるのが解っていたから、 簡単にメールをいれることにした。 『朋美へ おはよう。なんか体調がまだ今一つなので、休みます。 そんなに酷いわけではないのだけども、年休が余ってるからと課長に言われたし、 中途半端に行ってまた周りに移してしまうも悪いので、今週一杯休みます。 心配掛けてごめんね。 それじゃまた。 和美』 こう書いて、メールを送信して携帯の電源を切った。 一週間休めば体も気持ちもある程度落ち着くだろう。 体調を崩したことは良かったことのなのかもしれない、そう自分に納得させた。 会社への連絡と、朋美への連絡を終えたあと、体中の悲鳴に耐えられなくなった。 節々の痛みと寒気よりも頭痛が激しく、このままでは寝るに寝れない状態だったので、 仕方なくはい上がりながら買い込んだお粥を食べ、頭痛薬を飲み、再び布団に倒れ込んだ。 |
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