『Turning point』
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=プロローグ=


初めて彼女を見たとき、息を呑んだ。背筋に雷が落ちたような衝撃を受けた。
いままでいろんな人と出会ってきたけれど、こんなことは初めてだった。

「いやになっちゃいますね、こんな暑い日が続くと・・・。」

初めて彼女が私に向けて発した言葉は、満面な笑みを浮かべながらだった。
そのとき、私はなんと返事をしたのか覚えていない。彼女の全を息を呑んで見ていたから。
きっと無愛想な人だと思われただろう。 それでも彼女は笑顔を崩すことはなかった。

それから気がつけば10年の月日が過ぎた。

私はあなたの隣を歩き、あなたは私の隣にいる。
一緒に歩くこの道はいつまで続くだろう。




Turning point
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