『Turning point』
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=エピローグ=


「おはよぉ〜! 朋美、この間はありがとう! 本当に助かったよ。」


休み明け、すっかり体調が戻った私は自分の気持ちの整理ができた事もあって
休み前よりも元気になれた気がしていた。

「良かった、もう一人暮らしなんだから、無理しちゃだめだよ?」

朋美は笑顔で挨拶を返してくれた。

「さぁーて、今週も始まったねぇ。休んだ分の仕事が溜まっているだろうから、気合い入れますか!」

「和美、、、何か良いことあったの?」

朋美が不思議そうに私の顔をのぞいてきた。

「そうだね、良いことがあったといえば、あったかな? でも、内緒♪」

「なにそれ、人にさんざん心配掛けておいて・・・。」

朋美はぷぅーとほっぺたを膨らまして気にくわない顔をしていたけれど、
そんな顔さえ私には愛しくなる。

「そんな顔しないの! 営業2課のマドンナがそんな顔しちゃいけません! ほら、行くよ!」

私は朋美の膨らんだほっぺをつつきながら、ロッカーを出た。
朋美は、不満そうに一緒についてきた。



こうしてまた1日が始まる。
同じ1日を過ごすことはないけれど、私には、ただ隣に朋美がいてくれればそれでいい。


いつまで同じ道を隣で歩いていけるか解らない。けれど、行けるところまで一緒に行こう。


いつでも私はあなたの隣にいるから。
あなたが歩むその道を、私も一緒に歩いていくから。

それでもいつかやってくる、あなたが別の道を選ぶ日。

それが、私とあなたのTurning point.



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