『愛しきロクサーヌ』
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12月24日 9:00


目が覚めるとやけに外が明るかった。
なんかお腹がすごく空いている・・・。
あぁー、昨日そのまま寝ちゃったんだっけ。
そっか、食べないで寝ちゃったからお腹が空いているんだ。

で、今何時だろう?と時計を見ると、9時だった。

あぁー!! 今日は朋美と昼に待ち合わせしてるのに、部屋の片づけしないと!!!

慌てて飛び起きる。

えぇーっと、まず、お腹が減ったから何かたべて・・・、
あっ、シャワーも浴びないと!! ってか、部屋の片づけも!!!

すっかり頭の中はパニックだった。


12:00

どうにか部屋の片づけも終わり、ホッと落ち着く。
シャワーも浴びたし、あとは待ち合わせ時間に駅に行くだけ。

その前に、待ち合わせは13時だったから、軽く昼食を食べる。
朝は慌てて買い置きのパンをかじった程度だったので、昼はスパゲッティーの乾麺を茹で、
混ぜるだけの明太子のソースで和えて食べた。

食べ終えて、片づけし終わったところで時計を見ると、ちょうど12:30になっていた。
出かける準備をして、朋美が待つ駅へと向かった。



13:00

駅に向かうと、ちょうど電車が来たところで、改札口から朋美がやってきた。

「おまたせぇ〜、待った?」

「いや、今ちょうど来た所。」

「なら良かった。 和美、お昼は食べたの?」

「うん、ちゃんと済ませてきたよ。 朋美は食べたの?」

「私も家で軽く済ませてきたから。 それじゃ、さっそく買い出しに行く?」

「ほい、了解! そいじゃ、行こうっか。」

2人で駅並びのデパートに買い出しに向かった。


デパートは、クリスマスイブ当日ということもあって、ものすごい混雑していた。
それでも、今日は奮発していいものを買おうと、有名なフランス料理店のオードブルやら
高級寿司の折り詰めや、有名ケーキ店のクリスマスケーキなどを買い込んだ。

食べる物を買い込んだ後、酒売場へと移動し、今日のためのシャンパンを1本と
白ワイン1本、赤ワイン1本を買った。(今回は、あまり飲まないように自粛気味にした。)

荷物が多かったので、一度私の部屋に戻り、買った白ワインとシャンパンを冷蔵庫で冷やし、
買い込んだ食材とケーキも入れた。 それから部屋で一休みしてお茶を飲み、
それからビデオを借りに、ビデオショップへと出かけた。

「朋美、何か見たいのある?」

「うーん、特にはないけど、和美は何を見るつもりだったの?」

「別に何か見たいってものがあった訳じゃないんだけどね。 “24”を1シーズン見通そうかなーとか。」


「和美・・・、そんなことしたら、本当に一晩中見るようじゃないの。」

「だって、ずっと連休は家で過ごすつもりだったから暇つぶしになるかなぁーって思って。」

「とにかく、今回はそれはダメね。 それじゃ、本当にビデオ三昧で終わっちゃうから。」

「別にいいけど。 それじゃ、別に見るものもないから、借りなくていい?」

「うん。」

結局こんな流れで、ビデオは何も借りなかった。
まぁ、朋美が一緒にいるなら、ビデオを一緒に見なくても十分楽しいからいいんだけど。

結局こんな感じで何をするわけでもなく、クリスマスの雰囲気が漂う駅前通の
商店街を通って帰ってきた。

「なんかやっぱりクリスマスだからか、人が多かったねぇ。普段からそうなの?」

「まぁ、いつもこんな感じかなぁ。といっても、クリスマスはあまり外出ないから。
でもまぁ、一通り買い物は済んだし、一休みしてから食べよっか。」

「うん!」

部屋に戻って、炬燵に入りながら、お茶を飲んで一休みした。
外はもう薄暗く、日が陰っていた。


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