『めぐり逢えたら -和美Side-』
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自分の動きに朋美が応えてくれる度に、脊髄が痺れる。
跳ね退けられそうだった両腕が、知らない間に、私の背中に回り抱きしめてくれる。

朋美が、私を抱きしめる。
朋美が、私の欲に応えてくえる。

これは、夢だ。
夢なら、お願い、私は朋美の全てが欲しい。

重ねた唇をそっと外し、自分の汚れた欲に溺れながら
朋美の白い喉に唇を這わせる。

あぁ、この白い肌は、今だけは自分の物。
這わせた唇に少し力を入れて、柔肌をキュッと吸う。

「はぁ・・・、か、和美・・・。」

喘ぎながら名前を呼ばれるだけで、体中の熱に体が焼き切れそうになる。
このまま朋美の腕の中で焼き尽くされてしまえたら。

そんな想いを行動に移すように、朋美の喉を何度も唇でなぞる。

朋美の体を全て感じたい。

その欲求に突き動かされるように、片手で朋美のブラウスのボタンを一つづつ外す。
3つまで外し、そっと襟元を広げると、白い素肌が眼前に晒される。

もう押さえることができない。

唇で鎖骨をなぞり、、朋美の素肌を端から全て味わうように、丹念に唇を這わす。

「あぁぁ・・・、ぅぅんっ・・・。」

熱を帯びた朋美の喘ぎ越えが、私を更に煽る。
唇だけでなく、朋美の体の線と柔らかさと熱を手だけでなく、自分の全身で感じ確かめる。

「ぁぁっ・・・、和美・・・・。」

朋美が呼ぶ声に、脳内の血管が焼き切れる。

「朋美・・・、朋美・・・。」

名を呼び、朋美の声に答える。

朋美の衣服を全てはぎ取り、自分の衣服を脱ごうとしたとき、
そっと朋美に手を添えられそれを取られる。

全身の肌を重ね合わせ、一つに解け合うほどに抱き合う。
このまま、2人で一つになれたら、このまま2人で、熱さに焼き尽くされたら幸せなのに。

朋美の体の中心を、私の手で揺り動かすと、朋美の喘ぎ越えが艶を増し、
全身が弓なりに沿っていく。

仰け反った体を抱きしめ、今まで以上に揺り動かすと、
悲鳴のような声を上げて、力が抜けた体を私に預けた。

汗ばんだ体で朋美の体を優しく包むように抱きしめる。

朋美は、今私の腕の中にいた。

このまま、私も朋美と共に、眠りについたら、ずっと一緒にいられるのだろうか・・・。
朋美の額に汗で張り付いた前髪をそっと梳き、額に優しく口づけた。

体を起こし、風邪を引かないように、毛布を取り出して、
朋美の体の上にかけた後、毛布の中に潜り込んで、もう一度朋美を優しく抱きしめた。




30分ほど静かに、ゆるりと余韻に浸っていると、腕の中の朋美が身じろぎした。

どうやら朋美は目を覚ましたようだった。

「大丈夫?」

胸元に抱いた朋美に、そっと声を掛けた。

「えっ?」

驚いたように、身を一瞬固くした。
今の状況に驚いているようだった。

「あっ、わ、わたし・・・。」

きっと、もうすぐ目が覚める。

この夢は、もうすぐ終わりを告げる。
それなら、もう少しだけ、この余韻を味わいたい。

「何も言わないで・・・。 お願い、今日だけ、このままいさせて・・・。」

私が静かに、縋るように願いを呟くと、
朋美は幸せな顔をして、私の胸元い顔を寄せ、また眠りについた。

体中に感じる朋美の体温と柔らかさが心地よく、そのまま私も眠りについた。


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